18歳に聞いた! いずれは多可町にUターン ~食と栄養、子どもたちをつなぐ夢

棚倉千佳さんは、多可町で生まれ育った18才。小さな頃から目標がはっきりあって、たとえば幼稚園児の頃から「先生がかっこよく見えて、保育園の先生になりたかった!」と話します。

中学校で管理栄養士の目標を見つけ、その勉強ができる兵庫県立社高等学校(兵庫県加東市)に進学。
生活科学科で過ごした3年間で、さらに「子どもたちとも関わる仕事」のイメージが膨らみ、2023年4月から短大で食と栄養を専攻。
将来は「多可町の子どもたちに、食の楽しさ、大切さを伝えたい」と話します。 

そんな千佳さんが春休み期間、多可町の特産品販売施設・エアレーベン八千代でアルバイトを始めたと聞き、取材しました!

実は中学2年生のとき、職業体験(トライやる・ウィーク) で「エアレーベン八千代に通った」という千佳さん。そんな巡り合わせから、多可町にUターンする目標まで、たくさん質問しました。

元気がもらえる一問一答です!

目次

1.千佳さんのお仕事 ~みんなビックリの働きぶり

2.生まれてから今までのこと ~課題に打ち込んだ青春!

3.あらためて多可町のこと。それと、Uターンの夢

教えて! 千佳さん

1.千佳さんのお仕事 ~みんなビックリの働きぶり

Q:いきなりですが、エアレーベン八千代の魅力、3つ教えてください!

えー、いきなりですね! 3つ……えーと……

▼千佳さんの3ポイント

1.お客さまがみんな優しい!
2.お客さまとゆっくり、お話する場所がある(商品フロア・健康器具エリア)
3.「短期でもいいですよ」と雇ってくれた、懐の広さ!

高校の通学が終わって、大学が始まるまでの2ヶ月間、家から通える距離のお店で、接客がしたかったんです。

エアレーベン八千代は、始めから候補にありました。でも、「きっと雇ってくれないだろうな」と思って、ほかのお店に電話したんです。7箇所くらい。

そしたら……私の条件で雇ってくれるところが見つからなくて……ダメもとでエアレーベン八千代に電話したところ、面接してもらえたんです!

エアレーベン八千代店長・橘(以下、橘店長) ―― 通常、短期だと雇用は難しい。でも、千佳さんは、多可町に帰って仕事をする夢を持っていて、しかも食や健康につながる職種を希望していて、エアレーベン八千代にぴったりでした。中学生の頃、エアレーベン八千代で職業体験をしてくれた縁もありますし、ぜひ来てくださいという話になったんです。

▼橘店長が出演した「多可ラジオ」

Q:橘店長、千佳さんの働きぶりはいかがですか?

橘店長 ―― 飲み込みが早い。驚きます。

千佳さん ―― そんなことないです!

橘店長 ―― いや、ほんと。初日から店に馴染んで、お客さまとちゃんと話せていたし、わからないことは僕らにどんどん聞いてくれるし、「接客、初めて?」って思いますよ。

千佳さん ―― 接客もなにも、バイト自体が初めてです!

エアレーベン八千代店長 ―― 信じられない(笑)

千佳さん ―― あ……私の実家、来客が多い家だったんですよ。小さな頃から、いろんな方が遊びに来られて、話す機会も多くって。そんな環境で育ったことが、接客に有利だったのかもしれません。

Q: エアレーベン八千代で、どんな業務を担当されていますか?

商品・特産品をご説明したり、健康器具の操作方法をお知らせしたりと、経理業務以外はすべて、お任せいただいてます。

今回、働ける期間は3月末までですが、短大が長期休暇になったら、またお願いしたいです!

橘店長 ―― ぜひ来てください。

Q:お客様との印象に残る出来事、会話はありましたか?

今月、エアレーベン八千代が「健幸ポイント」のチェックポイント※になったので、お客さまが一杯来てくださって。いちばん多い日で30人以上、ご案内しました。働き始めたばかりで、目まぐるしくもあって、特に印象に残ってます。

※チェックポイント:来店するとポイントが貰える。期限は2023年2月28日まで。

あとはなにより、お客さまとの会話! 私、もともと話をするのも、聞かせてもらうのも大好きなんですけど、おばあちゃんっ子なので、同じ世代の方とは、おしゃべりが弾むんです(笑)

さっきも、「これ、あたしの曾孫なんやー。10人おるんよ」って、写真をいっぱい見せてもらいました。シルバー世代とはいえ、まだまだお若い感じだったので、「曾孫? 10人!?」ってびっくりで。

曾孫さんたちの写真ですか? めっちゃ可愛かったです(笑)健康器具の使い方をお話するときは、いつもそんな感じで、お話もしながら接客させてもらってます。

橘店長 ―― 会話とか笑いって、まさに健康の秘訣だし、そういう感じで接客や器具の説明をしてもらえて、ありがたいですね。あと、ほら。ソフトクリームの。

千佳さん ――  あ! ご夫婦で来てくださったお客さま、旦那さんが2つ、ソフトクリーム※を持ってらしたんです。「お二人で一つづつ食べるんやなー」って思ってたら、旦那さんが「はい、これ」って私に一つ、くださって。しかも、巻(ロール)が多かったんですよ! そっちのソフトクリーム。

※豆乳ソフトクリーム:350円。甘すぎず、コク深い。知る人ぞ知る、エアレーベン八千代の人気スイーツ。 冬でも売れてます。

橘店長 ―― ちょっと背が高かったよね(笑)

千佳さん ―― 背の高いソフトクリームでした(笑)でも、「私がもらったら、ご夫婦で一つ? わけわけするのかな……?」って心配だったんですけど、旦那さんが奥まで行かれて、もう一つ買われて。

橘店長 ―― 優しい旦那さんでしたね。

千佳さん ―― 仲良さそうでした(笑)

Q:多可町のいいところ、5個挙げてください!

1.空気が美味しい!
町外から戻ると、ほんとによくわかります! 大学で都会に出て、息ができるか不安です……(笑)

2.お隣さんと距離が近い
ちいさな頃から、ご近所の皆さんが気にかけてくれてました。

3.みんな優しい
学校の帰り、道端で見守ってくれるなど、優しさを感じます。特に、高校で町外に出るようになったら、帰りって一人なんですよね……今まで、ずっと見守ってもらえてたんだなーと、あらためて感謝するようになりました。

4.優しさの好循環がある
優しくされるから、自分もそうしたくなるんです。

5.お水と米が美味しい!

教えて! 千佳さん

2.生まれてから今までのこと ~課題に打ち込んだ青春!

多可町八千代区の風景

Q:千佳さんの最も古い記憶、教えてください。

古い記憶……そうだなあ。キッズランドやちよ※の手前に、いまは使われてないんですけど、子育てセンターみたいなのがあったんです。3才とか4才とかだったかな、よく遊んでました。

そこで見つけた『バムとケロ』って絵本。いまも、シリーズ全部が大好きなんですが、この絵本との出合い、一番古い記憶かもしれません。

※認定こども園キッズランドやちよ:多可町八千代区にある幼稚園。

Q:千佳さんのご経歴を教えてください。

生まれも育ちも多可町八千代区です。管理栄養士を目指すことにしたのは、中学生時代。高校は、その勉強ができる社(やしろ)高校(兵庫県立社高等学校)に進学しました。

橘店長 ―― 子どものころから、目標が明確だったんですね。

千佳さん ―― ずっとそうです(笑)高校も、社しか行く気がなかったので、第2、第3希望が書けなくて……大学も全く同じ! 浪人してでも、絶対に行きたい学校は一つだけでした(笑)

Q:昔から好きなことは?

料理、フェルトの工作、家庭科全般、食べること、おしゃべり、お手伝い、褒められること(笑)フェルトはずっと作ってきて、賞をもらったことがあります。

千佳さんが受賞したフェルト作品。(写真はコンテストの主催・全国高等学校家庭クラブ連盟HPから引用)

第28回クリエイティヴコンテスト 優秀賞
食育玩具「和食のお弁当を作ろう」

橘店長 ―― これも題材が食品ですね(笑)

千佳さん ―― そうですね(笑)料理はもともと、おばあちゃんのお手伝いで、小さなころから台所に立っていたこともあって、自然とするようになって。
お母さんが地元の食材を積極的に使う人なので、播州百日どりや播州地卵、おいしい野菜とか、たくさん食べてきました。
いまでは、家族のなかで私が一番料理好きです(笑)

Q:一番得意な料理は?
得意というか……作るのが好きなのは卵焼き! お母さん直伝の調理方法で、お水を入れるのがポイント。ふっくらしますよ。私の卵焼きは、ちょっと甘めかな? お父さんに大好評です(笑)

卵焼きはお弁当の定番。お姉さんとのピクニックでも焼いた。「ちくわがアヒルなってるところがポイントです(笑)」と千佳さん。唇はコーンで作った。

Q:中学時代の職業体験について教えてください。まず、どんな経緯があって、エアレーベン八千代に決まりましたか?

自分で希望しました。その頃から料理が好きだったし、食全般に関心があったんです。エアレーベン八千代はお豆腐が作れて、ほかの食品の販売も行う施設ということで、「ここしかない!」って思いました。

Q:職業体験の内容、いまも覚えていますか?

むちゃくちゃ覚えてます! お豆腐を作ったり、食品について学んだり。その他にも油揚げや湯葉、ドーナッツ、ワッフル……いろんな製品が作れて楽しかったです。自分で作った製品、お土産にもらえました!

配達もしたんですよ。スーパーに裏口から入るなんて、ふつう経験出来ないじゃないですか。お店によっては入店のルールがあって、そういうのも勉強になりました。

あとは、配達に連れて行ってくださったスタッフさんから、「働くとは!」など、人生の大事なことをいっぱい教わった、車のなかの時間も印象深いです。

そういう思い出がある施設で働けるようになって、嬉しく思ってます。

橘店長 ―― 僕らとしても、さっきも言いましたけど、中学のとき、ここで職業体験してくれた子が、「また働きたい」って戻ってきてくれて、すごく嬉しい。町の取り組みとしても、大成功ですよね。

Q:では、千佳さん。最近の話を伺いますね。ここ数年、熱中していたことはありますか?

最近だと、プレゼン大会です。「第1回 高校生 食のSDGsアクショングランプリ」※という大会の最終審査に選ばれ、最優秀賞をいただきました! 

※第1回 高校生 食のSDGsアクショングランプリ:日本全国の高等学校、高等専門学校、中等教育学校から58チームが応募。最終審査に選ばれた10チームが、10分間のプレゼンを行った。主催は流通科学大学。

写真は流通科学大学のHPから引用

プレゼンの条件は市長、もしくは社長の立場になって、食とSDGsについて施策を立てること。私たちは市長として、加東市の総合計画「ひとづくり、くらしづくり、まちづくり」に則って考えました。

準備に4ヶ月くらいかかったんですけど、担任の先生が担当してくれたこともあって、充実した内容に仕上げられたと思います。先生には、すごくダメ出しもされましたけど……(笑)

Q:長い時間をかけたことでは、どんな取り組みを思い出しますか?

課題研究です! 私は高校2年生のとき、地方創生班に入り、加東市の地域活性化のために商品開発したり、市役所の職員さんに活性化の提案をしたりといった活動を始めました。

放課後のパソコン室が部室みたいな学校生活で……(笑)全部で7人いたんですけど、それぞれの座る場所、椅子も決まっていて。遅い日は19時過ぎまで、みんなで「これもう、残業や!」って笑いながら頑張った2年間! 高校2年生から3年生まで、びっーちり! 楽しかった……!

Q:青春ですね(笑)具体的に、どんな施策を考えましたか?

加東市の観光協会の方に協力していただきながら、1泊2日のバスツアーを考えました。

テーマは「都会の家族連れに来てもらって、魅力を伝える」、サブタイトルが「昔を感じて、いまを知る」。

これを実現するために、私が所属していた地方創生班は、ツアーの全体図を描いて動きました。栄養班は食事のこと、製菓班が食事のあとのデザートを担当。小さい子のお世話をしたり、いっしょに遊んだりするのが保育班と、クラス全員(40人)で運営しました。

Q:「昔を感じて、いまを知る」の「昔」って、どれくらい前を想定しましたか?

「飯盒炊爨(はんごうすいさん)」の時代です!

橘店長 ―― 炊き出し……? すごい前っすね(笑)

千佳さん ―― かなり遡りました(笑)ツアー参加していただくご家族に、まず火を熾すところからしてもらって、お米を炊いて。そういう体験も取り入れながら、加東市を楽しんでもらうプログラムでした。

Q:ここまでお話を伺って、千佳さんにとって「食」がいかに大事か、柱になっているかが伝わってきました。どうして、食がそれだけ大きな事柄になったと思われますか?

食べて美味しい! 幸せ!って思うと、幸せになる。心の活力ですよね。栄養を摂る機能も大事。元気やエネルギーになります。作ったものを食べてもらって、喜ばれることも嬉しい。

こんな感じで、食を充実させたら、生きていく力が培えるなーという思いが、高校生活を通じて強くなりました。「衣食住」のなかで、一番大事にしたいのが「食」だなって。

教えて! 千佳さん

3.あらためて多可町のこと。それと、Uターンの夢

エーデルささゆりガルテンコース(多可町八千代区)の終着点・東屋から眺めた翠明湖(すいめいこ)

Q:多可町で育った千佳さんにとって、この町はどのように見えるか ―― ひとくくりに多可町といっても、中区、加美区、そして千佳さんが暮らす八千代区と3エリアがあって、特徴が異なる気がします。実際、生まれ育った千佳さんには、どう見えますか?

まず多可町は全体的に子どもに優しくて、住みやすい感じがします。

エリアでいえば、中区は町ですね! 加美区は昔ながらの景観がすごく残っているし、八千代区は、中区と加美区の間くらい? ほどほどの、ええところやなーと思ってます(笑)

Q:交通や買い物など、不便なことはないですか? もっと「こうだったらなー」ということとか。

んー、なにかあるかなあ……うち、よくお出かけする家族なんです。週末は神戸に出ていくとか。なので、行ったり来たりが当たり前だったし、学校にはふつうに通えるし、やっぱり特に……不便はないですね。

Q:高校生になれば、町外に友だちができたり、付き合ったりする子も出てきますよね。私たちは移住者で、年頃の子がどこで遊んでいるのか、デートするのか全く知らないんです。みんなどうしてますか?

町内カップルなら、余暇村公園とかによくいますよ! 自転車で集合です。神戸とか姫路に行くなら、電車に乗るし、大阪だったら高速バスかなぁ。

橘店長 ―― えー、バスで大阪? お金かかっちゃいますね。

千佳さん ―― 普段、お金使うところが近くにないから、大丈夫(笑)みんな、お出かけのときのために貯めておくんです。

Q:バス乗り場だと西脇や滝野社、電車なら近いところで西脇駅? どちらも多可町から自転車で行くにしては遠いし、山越えもあって危ないですよね。交通機関の発着場までは、町内からバスを乗り継ぐんですか?

バスも使うんですけど、わりと親が送ってくれます。

橘店長 ―― 親? 遊びに行くとき、親御さんが車を出してくれるんですか?

千佳さん ―― はい! 帰りも迎えに来てもらう子は少なくないし、カップルだったら、相手の住まいが遠くなかったら、ついでに拾うみたいですよ。

橘店長 ―― へぇ、もしかすると都会の親より、多可町の親御さんのほうが、交友関係や外出に対する理解があるのかもしれませんね。

取材班 ―― じゃないと成り立たなそうですね。

橘店長 ―― 自分たちも若い頃、親に協力してもらったのかな。まぁ……オレやったら嫌やけど(笑)

千佳さん ―― 嫌ですか?(笑)

橘店長 ―― 嫌、照れくさくて(笑)

余暇村公園の紅葉

Q:さきほど余暇村公園というスポットが出ましたが、千佳さん、これから出会う大学の友達を多可町に招待するとしたら、どんなプランを立てますか?

うわっ、悩むなぁ(笑)そうですね……やっぱりテーマは「食」かな?!

▼千佳さんが考えた多可町ツアー(移動手段:車)

1.多可町の北端・加美区の道の駅「杉原紙の里・多可」で特産品を見る・食べる

2.「杉原紙研究所」で杉原紙を知る・体験する

3.「ラベンダーパーク多可」でラベンダーを見る(5月中旬~7月) 

4.道の駅「山田錦発祥のまち・多可」で特産品を見る・食べる

5.「エアレーベン八千代」でソフトクリームを食べる

6.「エーデルささゆり」でランチする 

7.「ネイチャーパークかさがた」でアマゴをつかんだり、芝生でお茶したり 

8.夜はうちでご飯を作って、みんなで食べます!

橘店長 ―― いま、千佳さん。なんにも見ないで町内の施設、ずらーって挙げましたよね。めちゃ詳しいですね。

千佳さん ―― 食べるところばっかりです(笑)

橘店長 ―― でも、エーデルでランチ……? お昼に間に合います? 午前だけで目一杯な行程では(笑)

千佳さん ―― 2日間のコースかもしれません(笑)

ラベンダーパーク多可

Q:いま作ってくれたツアー、ハイライトはどこでしょう?
ネイチャーパーク! 芝生でバドミントンします! 

あとは、短大の専攻的に料理好きな子が多いと思うので、手作り料理を持ち寄って、シートひろげてのんびり食べたり、お茶したりしたいです。多可町でそんなことできたら、絶対に楽しい……!

ネイチャーパークかさがたの芝生広場

あまごつかみで大盛りあがりの小学生

Q:「多可町に遊びにきたら、これを食べてほしい!」というフードは?

マイスター工房八千代の天船巻き寿司※です。

※天船巻き寿司:販売日は木~日。マイスター工房八千代の店舗を始め、エアレーベン八千代や道の駅たかなどで販売中。2023年1月、東京・銀座に出店した。


関連ページ:名物「巻きずし」銀座へ マイスター工房八千代とまねき食品がタッグ 東京に実演販売店、1月オープン(神戸新聞)

Q:では最後に、千佳さんの今後について伺います。いずれUターン ―― 多可町に戻って働きたいそうですね。いつからその思いが?

いつから……? ずっと前からです!

Q:同世代、ご友人の多くは、「地元から出たい」「都会で暮らしたい」と思っているのでは?

私の周りは、ぜんぜんそんなことないです。「地元企業に就職したい」とか、「先生になって戻るんや」とか、とにかく「地元で働きたい」って子、同級生にいっぱいいました!

橘店長 ―― 意外っすね。若い子なんて、みんな多可町から出たがってるんだろうなって。

千佳さん ―― 町内の学校だと、そういう子が多いのかな……。私の高校のクラスは、ぜんぜん違いました。「いずれは地元で恩返しする」って子たちと励まし合って、切磋琢磨しながら勉強や発表の活動をしていたので、ますます私も多可町で働きたいって思うようになったところもあります。

Q:希望の職、働き方はありますか?

子どもたちに食と栄養のことを伝えながら、一緒に過ごせるようなお仕事がしたいと思っています。

食や栄養のことを授業するというより、料理をみんなで作るなど、体験を通じて感じて、分かってほしいなぁと。調理、献立作り、それと食育の3つをかけ合わせるイメージです。

具体的には、食品アレルギーがある子も、食が楽しめるような取り組み。卵アレルギーの子も、オムライス、食べたくなると思うんです。卵の代わりに、かぼちゃを使う方法があって。かぼちゃをミキサーにかけて、豆乳や牛乳と混ぜて卵焼きにみたいに焼いて、オムライスを作ります。こうした工夫で、アレルギーの子にも食を楽しんでほしい。

あとは、地元の食材・特産品をなるべく使って、食を通じて地域に親しんでもらうこと。季節感や行事も大事にしたいと思ってます。七草粥とか、ひな祭りとか。大人は忙しくて、家で食の行事をするのが難しくなっているので、給食をそういう体験の場にしたい。

とにかく、私は多可町の皆さんに見守られて大きくなったし、たくさん優しくしてもらったので、こんどは私が恩返しする番!

短大でいっぱい勉強して、勤め先でスキルを身につけて、多可町に戻ってきます!

4.おまけ ~千佳さん、おすすめの食品!

千佳さんがエアレーベン八千代でお気に入りの商品、1つ目は「手作り納豆」(税込185円)。


「この納豆は豆が大粒で、しかも、黄緑のパッケージはさらに大粒かつ、大豆から多可町で作られてます! どちらもワンパックで2人分。お醤油なしが一番美味しいですよ」

2つ目のおすすめ商品は、「食塩無添加 万能味だし」(税込540円)。

「うちのお味噌汁、この出汁が定番になりました! 味がいい出汁で、お味噌の量が半分で済むんですよ」

「こんな美味しいお出汁なのに、食塩や保存料、化学調味料は使われてない! 天然素材だけ! すごくないですか? そもそも私、無添加が大好きで……テンション上がります(笑)」

エアレーベン八千代 インフォメーション

〒677-0121 兵庫県多可郡多可町八千代区中野間363-14
TEL:0795-37-2211
営業時間:9:00〜17:00 
定休日:月曜日(祝日は営業)
HP:https://erleben-taka.com/

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エアレーベン八千代店長
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