兵庫県多可町 余暇村公園(chattanaの森エリア)で2023年3月19日(日)、第二回タータンサミットが開催されます。各地から様々なタータンが集まるなか、主役を張るのは多可町オリジナルのタータン、「タカタータン」。
スコットランドに公式登記※されたご当地タータンが、いったいどのように開発され、どんな思いを表しているのか ―― 4人の関係者にインタビューしました。
※スコットランド:タータン発祥の地であり、世界中のタータンにお墨付きを与えるスコットランド・タータン登記所が置かれる。
今回、お話しいただくのは藤井英延さん。
多可町観光交流協会の会長を務め、タカタータンの立ち上げに尽力された藤井さんに、企画の始まりとこれからを伺いました。
目指せ、播州織ならではのタータン
藤井英延(多可町観光交流協会 会長)
「多可町観光交流協会」は観光サイト「TAKAJOY」の運営やウォーキングツアーの主催など、観光・アクティビティ事業を推進。
タカタータン製品を開発・販売する「タカタータン部会」もここに置かれます。
「観光交流協会の転機は、2018年です」と切り出されたのは、会長の藤井英延さん。
「『播州織シャツプロジェクト』※を役場から引継ぎ、多可町オリジナル「タータンのデザインを考え始めたんです。これがタカタータンの始まりですね」
※播州織シャツプロジェクト:地場産業の播州織を活用したPR企画
「その頃ちょうど、神戸ファッション美術館で『タータン展』※をやっていていたので、メンバーを誘って行きました。会場には職人技の極み、本場の威厳……高品質ウールのタータンが、ずらり。圧倒されましたね」
※タータン展 ~スコットランドからの贈りもの(神戸ファッション美術館/2018年9月15日~11月11日)
多可町の技術と素材をかけ合わせ、
播州織ならではのタータンを目指す
タータン展で藤井さんが感激したのは、作品の素晴らしさだけではなかったそうです。
「多可町の若い職人やデザイナーが、目をキラキラさせるんですよ。『すごい、すごい』と。それを見てね、絶対に作らなければと思いましたよ。播州織の技術と素材を活かした、多可町のならではのタータンを」
2019年、タカタータンは完成。
スコットランドの「タータン登記所」に登録されてから、6パターンの生地と50種類を超えるグッズが開発されました。
藤井さんは「タカタータン柄を包装紙にしたり、キャンプグッズを作ったり、より幅広く展開したい」と話します。
「町内産の檜で建てたタイニーハウス※にグッズをたくさん置いて、マルシェと一緒に楽しんでもらう企画も、先日のサミット(第一回タータンサミット/2022年3月)で開催しました」
取材:タータン部会
撮影・ライティング:黒川直樹
chattanaの森のタイニーハウス
藤井さんがお話された「タイニーハウス」は、chattanaの森の北側にあります。
横から見ると車輪があり、牽引すれば丸ごと移動可能な木造の小屋は、こだわりの家具と播州織グッズがレイアウトされ、ヘンリー・デイビッド・ソロー『ウォールデン森の生活』を彷彿とさせる佇まいです。
chattana(チャッタナ)の森
WEBサイト
兵庫県多可郡多可町中区牧野817-41
TEL 0795-32-4111
営業時間 9:30~17:00
定休日 火曜(祝日の場合は営業、翌日が休み)
第2回タータンサミット
2023年3月19日、余暇村公園/chattanaの森で開催される「第2回 タータンサミットin多可」は、昨年の第1回に続き、各地のタータン仲間に呼びかけ!
タータンに関するサミットを始め、マルシェや生機市、ワークショップなど、バージョンアップした20以上のブースで賑わいます。
さらに、先着100名様には、京都橘大学瀨良ゼミ生と共同開発した多可町定番お土産・有機山田錦の米粉で作ったおむすびサブレ『たか結び』の試作品をプレゼント!
午前中に会場に着き、『たか結び』をゲットして、ぐるーっとタータンマルシェを楽しんだら、その後はのんびり余暇村公園/chattanaの森を散歩するのがおすすめです~
インフォメーション
第2回タータンサミットin多可
日時:2023年3月19日(日)10:00~15:00
会場:多可町余暇村公園(chattanaの森エリア)多可町中区牧野817-41
入場料金:無料
問い合わせ:0795-32-4779 多可町役場 商工観光課(多可町観光交流協会事務局)
主催:多可町観光交流協会、多可町特産品認証委員会
出店ブース
パーマカルチャー関西
egaon!naaare
農場なつめやし
いちご工舎
一般社団法人 多可の森健康協会
Harbal Basket
焼菓子工房 BAKE×BAKE
山口農園
楽(がく)
炭火焼鳥よりみち
喫茶トレフル
みっけ!プロジェクト
Takanoka
じいちゃんの金物屋さん
足立織物株式会社
イシヅカ靴店
パン工房kiki
森の生機市
タカタータン
sasatan(篠山タータン)
(一社)余市観光協会
神戸タータン
神戸松蔭女子学院大学
各地のタータン
タカタータン(兵庫県多可町)
余市タータン(北海道余市町)
篠山タータン(兵庫県篠山市)
阪急タータン(株式会社阪急阪神百貨店)
神戸松蔭タータン(神戸松蔭女子学院大学)
タカタータンって?
「タカタータン」は兵庫県多可町のオリジナルタータンです。
世界中のタータンを管理するスコットランド・タータン登録所に登録。
素材は地場産業の「播州織」※を使っています。
(※リンク先:clocomi内「播州織について」)
「タカタータン」デザインについて
多可町のシンボルマークの3色を基本色とし、意味のある3色をあわせて、6色から出来上がりました。
多可町の自然の緑、春の若葉の黄緑、夏の青い空や杉原川の水色、秋の実りの赤、黄金色になる山田錦の稲穂の黄色、冬の雪や杉原紙、酒米の白、これらをチェック柄で表現したのが「タカタータン」です。
多可町の四季や特産品で表現する「タカタータン」は、人々に親しみやすい淡い色でまとめました。多可町にしかないものとして、人とひと、町と街、いろんな繋がりを展開し、町内外へ多可町の魅力発信を行います。
(多可町観光交流協会HPから引用)
タカタータンの記事一覧
【多可ラジオ】都道府県ごとに一つだけの「ご当地ほりにし」。なぜ、多可町が販売できたの? 企画・開発コンビにインタビュー 写真レポート ~タータンサミット@余暇村公園内「chattanaの森」(2023年3月19日) 特集:タータンサミットに寄せて04「タカタータン文化を牽引する生地に」山田浩之/上田安子服飾専門学校 副校長 特集:タータンサミットに寄せて03「タカタータンを広報部長に」川上大輔/川上織物(株)代表 特集:タータンサミットに寄せて02「多可町の景色が生んだタータン 」小谷直美/タカタータン部会 部長 特集:タータンサミットに寄せて01「目指せ、播州織ならではのタータン 」藤井英延/多可町観光交流協会 会長 3/19(日)第2回 タータンサミット in多可 ~つながる・ひろがる・タータンの輪(マルシェ開催) ☆12月の特産品マルシェ☆ 播州織シャツウェディング&「pata」(パタ)をご紹介! ☆11月の特産品マルシェ☆ ☆10月の特産品マルシェ☆ ☆9月の特産品マルシェ☆ ☆5月の特産品マルシェ☆