兵庫県多可町 余暇村公園（chattanaの森エリア）で2023年3月19日（日）、第二回タータンサミットが開催されます。各地から様々なタータンが集まるなか、主役を張るのは多可町オリジナルのタータン、「タカタータン」。
スコットランドに公式登記※されたご当地タータンが、いったいどのように開発され、どんな思いを表しているのか ―― 4人の関係者にインタビューしました。
※スコットランド：タータン発祥の地であり、世界中のタータンにお墨付きを与えるスコットランド・タータン登記所が置かれる。
今回、お話しいただくのは川上大輔さん。
多可町八千代区で播州織の事業所・川上織物株式会社を運営し、タカタータンも製織されています。
タカタータンを広報部長に
川上大輔（川上織物式会社 代表）
「グッズに幅が出るまでに、かなりの時間が必要だと思ってました」と話すのは川上大輔さん。
昭和9年創業・川上織物(株)の4代目です。
そんな川上さんが「たった2年間で、50品目以上の製品数？ すごい速さで展開していますよね」と驚く、タカタータンの進化。
これをより加速させるのが、他でもない川上織物(株)です。
「昨年12月、6色の織物が織れる機械を導入し、タカタータンの製織が可能になりました。糸の在庫やコスト面、生地の用途などを考慮して、私から3パターンを提案したんです」
今回、川上織物(株)が織ったタカタータンは、次の3パターン。
▼川上織物(株)が製織した3種類の生地
・綿：綿100％
・綿麻：綿70％／麻30％
・綿ナイロン：綿50％／ウーリーナイロン50％
「綿100％は肌触りのよさ、綿麻は麻の独特なシャリ感が魅力。伸び縮みし、かつ強いのが綿ナイロンです」と川上さん。
今後、キャンプ用品や雨具の開発を予定するタカタータン。
3パターンの新種により、グッズの幅がぐんと広がります。
タカタータンは播州織の広報部長(シンボル)
川上さんは最近、「生地について質問されることが増えた」と話します。
「町民の認知度が高まったんでしょうね。『あの生地、川上が織ったのか？』って尋ねられるんです。播州織としても広報部長(シンボル)的な生地。
糸は1色づつ先染めして、チェック柄がきれいに現れるように工夫を重ねた、高級なつくりです。
もっと色んな形で使えるだろうし、町外にも知られてほしいですね」
川上織物(株)のプロダクト
結び～播州織エンディングドレス
「結び」は、「人生のエンディングを迎える方が少しでもやすらぐお召し物を」というおもいから、川上織物が企画・制作したエンディングドレスです。
製織や仕立てのみならず、糸の下準備から染色など、あらゆる工程を多可町の職人が手掛けた ―― いわば播州織技術の結晶。
高品質かつ環境にもやさしい、播州織の高級品です。
取材：タータン部会
撮影・ライティング：黒川直樹
第2回タータンサミット
2023年3月19日、余暇村公園／chattanaの森で開催される「第2回 タータンサミットin多可」は、昨年の第1回に続き、各地のタータン仲間に呼びかけ！
タータンに関するサミットを始め、マルシェや生機市、ワークショップなど、バージョンアップした20以上のブースで賑わいます。
さらに、先着100名様には、京都橘大学瀨良ゼミ生と共同開発した多可町定番お土産・有機山田錦の米粉で作ったおむすびサブレ『たか結び』の試作品をプレゼント！
午前中に会場に着き、『たか結び』をゲットして、ぐるーっとタータンマルシェを楽しんだら、その後はのんびり余暇村公園／chattanaの森を散歩するのがおすすめです～
インフォメーション
第2回タータンサミットin多可
日時：2023年3月19日（日）10：00～15：00
会場：多可町余暇村公園（chattanaの森エリア）多可町中区牧野817-41
入場料金：無料
問い合わせ:0795-32-4779 多可町役場 商工観光課（多可町観光交流協会事務局）
主催：多可町観光交流協会、多可町特産品認証委員会
出店ブース
パーマカルチャー関西
egaon!naaare
農場なつめやし
いちご工舎
一般社団法人 多可の森健康協会
Harbal Basket
焼菓子工房 BAKE×BAKE
山口農園
楽（がく）
炭火焼鳥よりみち
喫茶トレフル
みっけ！プロジェクト
Takanoka
じいちゃんの金物屋さん
足立織物株式会社
イシヅカ靴店
パン工房kiki
森の生機市
タカタータン
sasatan（篠山タータン）
（一社）余市観光協会
神戸タータン
神戸松蔭女子学院大学
各地のタータン
タカタータン（兵庫県多可町）
余市タータン（北海道余市町）
篠山タータン（兵庫県篠山市）
阪急タータン（株式会社阪急阪神百貨店）
神戸松蔭タータン（神戸松蔭女子学院大学）
タカタータンって？
「タカタータン」は兵庫県多可町のオリジナルタータンです。
世界中のタータンを管理するスコットランド・タータン登録所に登録。
素材は地場産業の「播州織」※を使っています。
（※リンク先：clocomi内「播州織について」）
「タカタータン」デザインについて
多可町のシンボルマークの３色を基本色とし、意味のある３色をあわせて、６色から出来上がりました。
多可町の自然の緑、春の若葉の黄緑、夏の青い空や杉原川の水色、秋の実りの赤、黄金色になる山田錦の稲穂の黄色、冬の雪や杉原紙、酒米の白、これらをチェック柄で表現したのが「タカタータン」です。
多可町の四季や特産品で表現する「タカタータン」は、人々に親しみやすい淡い色でまとめました。多可町にしかないものとして、人とひと、町と街、いろんな繋がりを展開し、町内外へ多可町の魅力発信を行います。
（多可町観光交流協会HPから引用）
