特集:タータンサミットに寄せて04「タカタータン文化を牽引する生地に」山田浩之/上田安子服飾専門学校 副校長

兵庫県多可町 余暇村公園chattanaの森エリア)で2023年3月19日(日)、第二回タータンサミットが開催されます。各地から様々なタータンが集まるなか、主役を張るのは多可町オリジナルのタータン、「タカタータン」。

スコットランドに公式登記※されたご当地タータンが、いったいどのように開発され、どんな思いを表しているのか ―― 4人の関係者にインタビューしました。

※スコットランド:タータン発祥の地であり、世界中のタータンにお墨付きを与えるスコットランド・タータン登記所が置かれる。

今回、お話しいただくのは山田浩之さん。
ファッション業界で活躍するための技術指導や現代的なビジネス感覚の伝授など、次世代の担い手を育成する上田安子服飾専門学校の副校長です。
そんな服飾のプロである山田副校長に、タカタータンとの出合いや楽しい使い方を伺いました。

タカタータン文化を牽引する生地に
山田浩之(上田安子服飾専門学校 副校長)

山田副校長が、ご自身で仕立てたタカタータンのセットアップで記念撮影

「本校の教育方針は、オリジナリティあふれる独自性とビジネス感性をもった豊かな人間性のを持った人材の育成です」と話すのは、山田浩之さん。
4つの分野、10学科、20のコースを展開する、上田安子服飾専門学校の副校長です。

取材冒頭、タカタータンとの出合いを尋ねると「7年ぐらい前ですね」と山田副校長。
多可町商工会から生地が届いたそうです。

「かわいらしいと思いましたよ。ただ……」と間を取ってから、こう続けられました。

「生地それ自体が、そして多可町のシンボルとして完成していただけに、使い方は考えさせられました」

山田副校長がひらめいたのは、とある課題への活用。
シャツ制作課題と作品展を控えた同校。
ファッションクリエイターコースの2年生に向け、生地を提供したそうです。

「タカタータンと若い感性、時代の空気が重なったら、面白いことになるのでは、と。まして、タカタータンは播州織。シャツ制作に最適ですしね。」

こうして150名の学生がシャツ制作に着手して「上田学園コレクション プレタポルテ展示会」で発表をした。

「私もね、ジャケットを仕立てました。製品染めでジャケットの上半分を黒く染めました。黒からグラデーションでタカタータンに変化をしてゆきます。でも、学生の発想力は豊かだった。好きな音楽をインスピレーションにしたり、影響を受けたカルチャーと融合させたり。創造力を自由に使って、タカタータンの新たな一面を引き出すんですね。」

学生と一緒に、タカタータンの活用を模索される山田副校長。
その目には、タカタータンのどんな未来が写っているのでしょう?

「そもそも、タータンって面白いなぁと。紋章や家紋みたいに、土地の歴史や風土を知る手掛かりになるし、生地だからオリジナルの製品もつくれる。タカタータンが更に発展し定着したら、自治体ごとに、オリジナルのタータンが1つあるような時代になるのでは? 期待しています!」

取材:タータン部会
撮影・ライティング:黒川直樹

上田安子服飾専門学校
「白シャツの展示会」

2022年11月に開催された「多可町ふれあいまつり」。
このイベントで上田安子服飾専門学校の生徒さんがシャツを展示しました。

エーデルささゆりのチャペルに、播州織の白シャツが35枚! 

山田副校長が「学生の発想力は豊かだった。好きな音楽をインスピレーションにしたり、影響を受けたカルチャーと融合させたり。創造力を自由に使って、タカタータンの新たな一面を引き出す ―― 」とおっしゃっていたように、35枚のシャツは一つとして同じ形がなく、装飾や形、サイズもユニークでした。

そんな白シャツが、協会の祭壇を背景にずらりと並ぶ様子は圧巻で、かつ麗しく、遊びにきた子どもたちが「これが好き!」「わたしは、こっち!」と大はしゃぎするなど、イベントの彩りになっていました。

そのほか、学生が仕立てた白シャツはこちら!

播州織シャツウェディング&「pata」(パタ)をご紹介

第2回タータンサミット

2023年3月19日、余暇村公園/chattanaの森で開催される「第2回 タータンサミットin多可」は、昨年の第1回に続き、各地のタータン仲間に呼びかけ!

タータンに関するサミットを始め、マルシェや生機市、ワークショップなど、バージョンアップした20以上のブースで賑わいます。

さらに、先着100名様には、京都橘大学瀨良ゼミ生と共同開発した多可町定番お土産・有機山田錦の米粉で作ったおむすびサブレ『たか結び』の試作品をプレゼント!

午前中に会場に着き、『たか結び』をゲットして、ぐるーっとタータンマルシェを楽しんだら、その後はのんびり余暇村公園/chattanaの森を散歩するのがおすすめです~

インフォメーション

第2回タータンサミットin多可
日時:2023年3月19日(日)10:00~15:00
会場:多可町余暇村公園chattanaの森エリア)多可町中区牧野817-41
入場料金:無料
問い合わせ:0795-32-4779 多可町役場 商工観光課(多可町観光交流協会事務局)
主催:多可町観光交流協会、多可町特産品認証委員会

画像はGoogleMAPから引用
第1回タータンサミットの会場

出店ブース

パーマカルチャー関西
egaon!naaare
農場なつめやし
いちご工舎
一般社団法人 多可の森健康協会
Harbal Basket
焼菓子工房 BAKE×BAKE
山口農園
楽(がく)
炭火焼鳥よりみち
喫茶トレフル
みっけ!プロジェクト
Takanoka
じいちゃんの金物屋さん
足立織物株式会社
イシヅカ靴店
パン工房kiki
森の生機市
タカタータン
sasatan(篠山タータン)
(一社)余市観光協会
神戸タータン
神戸松蔭女子学院大学

各地のタータン

タカタータン(兵庫県多可町)
余市タータン(北海道余市町)
篠山タータン(兵庫県篠山市)
阪急タータン(株式会社阪急阪神百貨店)
神戸松蔭タータン(神戸松蔭女子学院大学)

第1回タータンサミットの様子

タカタータンって?

タカタータン」は兵庫県多可町のオリジナルタータンです。
世界中のタータンを管理するスコットランド・タータン登録所に登録。
素材は地場産業の「播州織」※を使っています。
(※リンク先:clocomi内「播州織について」)

「タカタータン」デザインについて

多可町のシンボルマークの3色を基本色とし、意味のある3色をあわせて、6色から出来上がりました。

多可町の自然の緑、春の若葉の黄緑、夏の青い空や杉原川の水色、秋の実りの赤、黄金色になる山田錦の稲穂の黄色、冬の雪や杉原紙、酒米の白、これらをチェック柄で表現したのが「タカタータン」です。

多可町の四季や特産品で表現する「タカタータン」は、人々に親しみやすい淡い色でまとめました。多可町にしかないものとして、人とひと、町と街、いろんな繋がりを展開し、町内外へ多可町の魅力発信を行います。
多可町観光交流協会HPから引用

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取材・撮影