多可町の黒いダイヤ! 開発に4年を費やした特製黒にんにくを徹底解剖 七代目藤岡農場 P.1

「(株)AgLiBright(七代目藤岡農場)」のルーツは米作り。1828年に創業した農家を元祖とし、現在はにんにくを始め、丹波黒大豆・枝豆、酒米の山田錦などを生産しています。

企業理念は「一人でも多くの方に最高の農産物を届け、最高の農産物から笑顔を生み、笑顔から幸せを創造し、皆様の未来づくりに貢献する」こと。
「最高の農産物は最高の『人』から生まれる」とし、「人づくり」や「地域活性化」にも力を入れています。

そんな七代目藤岡農場の代表、藤岡啓志郎さんにインタビュー。若干28歳ながら作物の栽培や商品開発、事業所の経営、営業・PR、そして耕作放棄地の開拓とマルチに働かれる、いわば俊英です!

今日は看板商品『熟成黒にんにく 黒葫玉(こっこおう)』について詳しく伺います。

さらに、学生時代に活性酸素や予防医学を勉強していた藤岡さんが農業を始めた経緯、「黒にんにくづくり」にまつわるストーリーもお話いただきました。

読むだけで、『黒葫玉』をより美味しく、深く味わえるようになるはず!

●AgLiBright(七代目藤岡農場)インタビュー

教えて、藤岡さん!
黒葫玉って、どんな製品?

熟成黒にんにく「黒葫玉」 平成30年度「五つ星ひょうご」認証 多可の逸品認証

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質問!
Q:黒にんにくとは、どんな食品ですか?
Q:黒葫玉の特長を教えてください。
 A1:長期熟成
 A2:健康を促進する成分をたくさん含有
 A3:自社栽培にんにくは全圃場栽培期間中農薬不使用
  兵庫県認証食品
  有機JAS栽培にも取り組み中。

Q:黒にんにくとは、どんな食品ですか?

A:にんにくを発酵熟成させた健康食品です。

鱗片が柔らかいのは熟成による変化で、腐ってはいません(笑)

熟成って、いろんないいことが起きるんですよ。
たとえば、にんにく特有の辛味がなくなる。逆に糖度が増し、プルーンのようなフルーティな味わいが楽しめます。

鱗片を「黒色」に変化させるのも熟成です。
高温に熱したフライパンで、肉を焼くと色が変わりますよね。「メイラード反応」といいますが、黒にんにくも同じです。

Q:黒葫玉の特長を教えてください。

A1:長期熟成です。独自の方法で約30日間、熟成させます。

この手法を編み出すまで、どれだけ失敗したかわかりません(笑)
だいたい4年ぐらい、やってはダメ、試してもうまくいかない……そんなことの繰り返しでした。

熟成期間は温度・湿度・時間を調整します。
これによって臭みやエグみがない、黒葫玉ならではの味わいが生まれます。

七代目藤岡農場はにんにく栽培に納豆菌を使用。にんにくの品質に大きく影響するという。

A2:健康を促進する成分がたくさん含まれています。

なぜ黒にんにくは体にいい?
よく、「黒にんにくは体にいい」と言われますが、なぜなのかをご存知ですか?

たとえば、黒にんにくには様々なポリフェノールが含まれています。ポリフェノールにはいろいろな種類がありますが、たとえば体のなかで抗酸化作用を起こし、動脈硬化や脳梗塞などの予防につながったり、女性ホルモンに似た働きをするものであれば更年期の症状を緩和したりと、健康促進につながるんです。

だから「ポリフェノールを含む黒にんにくは、体にいい」と言われるんですね。

「黒葫玉」が増幅させる成分
『黒葫玉』をブランド化するにあたって、「(株)マシス食品医薬品安全評価分析センター」に成分を調べてもらいました。すると、総ポリフェノール量がにんにくの8.5倍も含まれていることがわかったんです。

ほかにも、抗発がん作用や肝細胞保護作用、認知症の予防、血圧を下げる作用、動脈硬化や心臓疾患の予防など、健康へのプラスが多く期待できる成分「S-アリル-L-システイン」が、通常のにんにくの17倍という結果も出ていました。

この「S-アリル-L-システイン」ですが、通常のにんにくにはほとんど含まれていません。30日間熟成や独自の加工法で製造する『黒葫玉』の強み。ポリフェノールや「S-アリル-L-システイン」以外にも、健康を促進する成分をたくさん含んでいます。

こちらのページが詳しいです(グラフ/データ付の解説)。


▼おすすめ記事
「味だけじゃない!黒葫玉のすごさ!」(七代目藤岡農場HP)

「黒葫玉」の由来について「黒にんにく作りは父が始めたのですが、その商品名が黒葫玉でした」と藤岡さん。
「僕がブランド化する際、『読める漢字にしたほうがいいかな?』と思ったのですが、ルーツを作ってくれた父の黒にんにく。地元にも流通していたこともあり、名前は継承する形で、商品だけをリニューアルしました」

A3:自社栽培にんにくは全圃場栽培期間中農薬不使用。兵庫県認証食品であり、有機JAS栽培にも取り組んでいます。製造・材料ともに折り紙付きです。

にんにくはすべて自社栽培。栽培期間中農薬を一切使用せず栽培しています。

有機JAS認定を受けるには、厳しい基準を満たす必要がありますが、有機圃場の拡大に取り組んでおります。
土づくりは主に緑肥作物で行い、無農薬栽培しています。
人の体に安全、安心なだけではなく、環境にも優しい環境・農法ですね。

ちなみに当農場は現在、東京ドーム約1個分、4.7ヘクタールのにんにく圃場を運営しています。不耕作地を解消し、有機JAS圃場の拡大を行っています。

にんにく自体が、兵庫県の認定食品

黒葫玉に使うにんにく自体が、「ひょうご安心ブランド」に選定されています。

県が設けた基準、『個性・特長』や『安全性の確保』をクリアした食品として2017年、認証を受けました。

黒にんにくに最適な品種

当農場が栽培するのは暖地系にんにくです。

にんにくといえば青森産が有名で、試したこともあります。ただ、4年間、試行錯誤を繰り返す中で、黒葫玉にはこのにんにくがベストだとわかりました。

黒にんにくにした時の味が一番良かったんです。

取材:寺川敏博/小迫悠香/黒川直樹 
撮影・ライティング:黒川直樹

七代目藤岡農場の次の記事! → 植物は裏切らない? 激変した人生観と田畑に描く大きな夢(藤岡啓志郎さんインタビュー) 

基本情報

(株)AgLiBright(七代目藤岡農場)
679-1132
兵庫県多可郡多可町中区坂本46
電話/FAX:0795-32-3123
HP:https://www.blackgarlic-alb.com
MAIL:fujioka_farm@blackgarlic-alb.com

(株)AgLiBright(七代目藤岡農場)
679-1132
兵庫県多可郡多可町中区坂本46
電話/FAX:0795-32-3123
HP:https://www.blackgarlic-alb.com
MAIL:fujioka_farm@blackgarlic-alb.com

七代目藤岡農場の記事一覧

p1.多可町の黒いダイヤ! 開発に4年を費やした黒にんにくを徹底解剖
p2.植物は裏切らない? 激変した人生観と田畑に描く大きな夢

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