【 写真展/多可町の森の人モデル 】岡村素美夫さん
山を拓き、ログハウスやジャングルジム、巨大ブランコを建設する。
区
多可町暮らしが8年目を迎えた岡村さん。
八千代区の山を購入され、少しづつ切り開く日々だったそうです。
こちらの山は、もともと木材の伐採地。
「広葉樹も育っていました。いまはススキや針葉樹を間引いたり、希少種や花が付く木を残したり、豊かな山になるように整備をしています」と岡村さん。
「標高ですか? 200mくらいですね。冬になれば雪が積もりますよ。酷かったのは5年ぐらい前。目覚めたら雪に囲まれてましてね(笑)50㎝ぐらいだったですかね。そのままじゃ孤立してしまうので、まずは雪道を徒歩で下り、次にその道を登って歩行できるスペースを広げました。そこを軽トラで下て、何往復かして……ようやく車が往来できる雪道になった。あのときは大変でした」
「ここ、へこんでる。鹿の寝床だね。最近は数が減りました」
ログハウスは岡村さんのお手製です。
屋台骨となる見事な丸柱は10m超えの材が10本以上。
建屋の建造やテラスの施工は、全国津々浦々の寺社仏閣の建て付け・仕口を参考にしたそうです。
「材木は自分の山から切り出して、柱を立ててね。ぜんぶ一人でやりました」
お子さんやお孫さん、友人がキャンプを張ることもあるというお庭。
ジャングルジムや巨大ブランコも岡村さんが建てられました。
取材・撮影:黒川直樹