「こころね」さんは、多可町の自然環境や施設、フィールドで活動する森のようちえんです。
この日の集合場所は多可町八千代区の竹谷山。
こころねさんの「親子クラス」と「ようちえんクラス」が一緒に活動する日とあって、西脇、加西、加東に丹波 ―― 北播磨のあちこちから約30人がお集まりでした。
竹谷山は町内でも有数の紅葉スポットであり、ご覧のとおり、まさに見ごろ。
山は真っ赤に燃えています。
ところが、それより熱かったのがほかでもない、子どもたち……!
みんなで山登りをしたり、坂道を駆け下りた子どもたちに連れられ、大人も一緒に川下りならぬ川上がりをしたり ――
いつのまにかお昼です。
みんなでお弁当をひろげ、おやつに焼き芋をいただきます。
活動の最中、あるスタッフさんが聞かせてくれました。
「最近は子どもの数が減ったって言いますよね。当然、親になる人も少なくなったんです。
私は子育て真っ最中ですが、近所で子育てをしている友達が見つかりづらい。同じような話をよく、耳にします。
それが、ここにくれば同じ世代の子どもがいる人と知り合えて、情報交換ができたり、仲間になれたり。子どもだけじゃなく、親にとっても貴重な時間なんですよね」
「なによりも、子どもと一緒に遊べるのが楽しいんですけどね(笑)
時間を忘れるんですよ、こうして子どもたちと過ごすと。
そのあと、大人として……っていうんですかね、社会的な時間? 時間きっちり、やることをやるために順序だてて……っていう、それをいちいち、体で思い出さなければならないくらい(笑)」
駆け回った半日の終わりは、絵本の読み聞かせ。
物語が佳境に差し掛かると、竹谷山の原っぱは、シーん………………
あれだけ元気だった子どもたち、物音ひとつ立てません。
取材・撮影:黒川直樹
森のようちえん こころね
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