間伐体験 ~伐採に感動、森にこだました歓声(なか・やちよの森公園)
2021年10月24日、なか・やちよの森公園(多可町八千代区)で開催されたのが「間伐体験」。
神戸市や宝塚市からお越しのファミリーと、育てるグループボランティアの皆さんが力をあわせ、2本の木を伐採しました。
まずは本日行う伐採と木の勉強。
公園の山に生育する檜を2本、切り倒すそうです。
説明中、グループリーダーさんが緊張感のある声で言いました。
「伐採は事故の危険が伴い、慣れた職人でさえも亡くなることがあります。作業中に危険を感じたら笛を鳴らすので、音がしたら、すぐに安全確認をしてください」
全員がヘルメットをかぶり、絶対安全の気構えで山に入ります。
切る木を選び、ロープをかけます。
「木にノコを入れて、調子よくすすんでも、後半はうまくいかなくなるよ。切り口が傾くでしょう? ノコの刃が噛まれて、前後させられなくなる。コツがいるよ」
年輪は白っぽいところが春~初夏、茶色い部分が夏の後半~秋の終わりにかけて成長した跡です。
年輪を数えると、およそ50。半世紀を生きた檜でした。
倒した木をならだかな地面まで降ろし、枝を断ちます。
間伐体験の最後は、木の皮はがし。
皮を剥いだ生木はしっとりどころか、雨にぬれたかのように湿っています。
木の保湿力を感じると同時に、生命に直に触れる心地です。
ここに火をつけると、数時間にわたって燃えるのだとか。
町内だと道の駅「杉原紙の里・多可」などで購入可能です。
取材・撮影:黒川直樹